ミャンマー内戦:世界が「忘れた」400万人の危機
ガザには1日58.5本、ウクライナには19.4本の記事が書かれる。ミャンマーはほぼゼロだ。400万人が国内避難し、1,600万人が人道支援を必要とするこの危機を、国連は「ほぼ見えない危機」と呼んだ。軍政はジャーナリスト209人を逮捕し、インターネットを遮断した。そしてトランプ政権はVOA・RFAの資金を凍結し、最後の報道の生命線を断とうとしている。沈黙は偶然ではない。
2024年6月、ジュリアン・アサンジは米国との司法取引に合意し、14年に及ぶ法的闘争に幕を下ろした。WikiLeaksはイラク戦争の民間人殺害映像、25万件の外交公電、CIAのハッキングツールを暴露し、国家の秘密と報道の自由の境界線を根本から揺さぶった。Guardian・NYTは当初WikiLeaksと協力して報道しながら、後に距離を取った。米国は「スパイ活動法」でアサンジを起訴し、「情報公開はジャーナリズムか犯罪か」という問いが世界に突きつけられた。
報道自由度159位(2023年)。BBCのモディ批判ドキュメンタリーは放映禁止。Adaniグループが最大の独立メディアNDTVを買収。それでも米国メディアはモディを「不可欠なパートナー」と報じ、中国メディアは「西側の偽善」と嘲笑する。14億人の民主主義を、世界はまったく異なるレンズで見ている。
2013年、NSAの元契約職員エドワード・スノーデンが米国政府の大規模監視プログラムを暴露した。Guardianは「公益のための内部告発」、Fox Newsは「国家への裏切り」、RTは「アメリカの偽善の証拠」と報じた。10年後、スノーデンはロシア市民権を得て暮らし、彼が暴露した監視は形を変えて続いている。
1989年6月4日、民主化を求める学生たちに人民解放軍が発砲した。死者数は数百人から数千人——中国政府は今もこの数字を明かさない。35年後、BBCとNYTは毎年特集を組み、「タンクマン」の写真は世界的アイコンであり続ける。だが中国国内では「5月35日」という暗号でしか語れず、香港の追悼集会も国安法で消滅した。世界最大の「記憶の抹消」が、今も進行中だ。