南シナ海——フィリピンと中国の「水の戦争」が映す覇権の地図
フィリピン補給船に中国海警局が放水砲を浴びせる映像が世界に衝撃を与えた。CNNは「中国の攻撃」、ABS-CBNは「主権防衛」、新華社は「フィリピンの挑発」と報じた。セカンド・トーマス礁をめぐる攻防は、日本の尖閣問題と同じ構造を持つ。ASEANは分裂し、国際法は機能せず、力の論理が海を支配しつつある。
2019年に200万人がデモに参加した香港。2024年、国家安全維持法と基本法23条で、民主派メディアは全滅し、政治犯は1,800人超。BBCは「自由の終焉」、中国メディアは「秩序の回復」と報じた。世界は次の香港を見て見ぬふりをする準備ができている。
100万人以上が収容施設に。衛星画像が施設の拡大を捉え、内部告発者が証言し、国連が「深刻な人権侵害」と認定した。BBCは「組織的レイプ」を報じ、新華社は「職業訓練センター」と呼んだ。そして多くの国が、貿易関係を理由に沈黙を選んだ。日本を含めて。
2023年3月、中国がサウジアラビアとイランの国交正常化を仲介した。7年間断絶していた両国の関係を修復したのは、米国でもEUでもなく北京だった。新華社は「中国の知恵」と誇り、CNNは「米国にとっての衝撃」と報じた。この出来事は、中東外交における米国一極支配の終わりを象徴している。
2023年3月、サウジアラビアとイランが中国の仲介で国交正常化に合意した。新華社は「中国の知恵」、CNNは「米国にとっての衝撃的転換」、Al Jazeeraは「地殻変動」と報じた。中東の地政学を書き換えたこの合意を、世界のメディアは全く異なる角度から報じた。